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 リビアに関する報道

最近の主なリビア情勢(12月後半)
16日: 東部ベンガジで,武装組織「アンサール・アル・シャリーア」関係者の自宅が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者の発生は確認されていない。
16日: 東部ベンガジで,国軍兵士1人が自宅近くで何者かからの銃撃を受けて死亡した。
17日: 東部ベンガジで,国軍兵士の自宅付近で人体の一部が発見され,その後の調べで同兵士の父親のものであることが分かった。
19日: 東部トブルクで,電力公社関係者の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同関係者が死亡した。
19日: 東部ジャルで,国軍と「タブー族」とみられる武装集団との間で武力衝突が発生し,国軍兵士5人が死亡した。
19日: 東部デルナで,国軍情報機関ベンガジ支局長が何者かからの銃撃を受けて死亡した。
21日: 東部サリール農業開発地区で,身元不明の武装集団が開発事務所を襲撃し,5人が死亡,同動物管理保護部の職員1人が誘拐された。
21日: トリポリ中心部の「リビア・テレコム・テクノロジー」(LTT)本社に抗議グループが押し入り,同社エンジニアにインターネットのネットワーク切断作業を強要した。
死傷者の発生は確認されていないが,かかる抗議行動によりインターネットが広範に使用不能となった。
22日: 前週にリビア・スーダン国境沿いで身元不明の武装集団に誘拐された多数のスーダン人及び兵士5人が解放されたことが明らかになった。
22日: 東部ベンガジから約50キロに位置する国軍検問所で爆弾が爆発し,民間人を含む13人が死亡,3人が負傷した。
当初,同爆発は自爆攻撃によるものと指摘があったが,その後事実関係が確認されるに至っていない。
22日: 東部アジュダービヤで,少数民族「ズワイ族」とみられる武装集団が,前日に発生した東部サリール農業開発地区での襲撃の報復として,「タブー族」住民を襲撃し,同1人が死亡,同9人が誘拐された。
23日: 東部ベンガジで,国軍兵士1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
23日: 西部ザーウィヤで,職業訓練学校の学生同士が口論したところ,双方とも銃器を持ち出して銃撃戦となり,1人が死亡,2人が負傷した。
23日: 東部アジュダービヤで,身元不明の武装集団が市民に向けて銃を乱射し,3人が死亡,4人が負傷した。
24日: 東部ベンガジで,国軍特殊部隊の兵士1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
24日: 東部ベンガジで,民間車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,乗車していた市民1人が負傷した。
24日: 南部クフラで,国軍部隊が少数民族「タブー族」とみられる武装集団から襲撃を受け,兵士3人が死亡した。
24日: 西部ネスマで,「最高治安委員会」関係者の車両が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同車両が放火されたが,死傷者の発生は確認されていない。
26日: トリポリ中心部の高層ビルに入居するトルコ航空事務所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同事務所のトルコ人職員1人が死亡,同1人が負傷した。
26日: 東部アジュダービヤの刑務所で囚人40人以上が脱獄し,その後同4人が捜索により拘束されたが,そのほかの囚人については行方不明となっている。
26日: 東部ベンガジで,国軍士官1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
27日: 東部ベンガジで,空軍部隊指揮官1人が礼拝を終えて帰宅していたところ,何者かからの銃撃を受けて死亡した。
27日: 東部ベンガジで,国軍海兵隊の士官1人が自宅近くで身元不明の武装集団に誘拐された。
27日: 東部ベンガジで,検問所に駐留する国軍部隊が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者の発生は確認されていない。
27日: 東部ベンガジで,駐車中のバスの中からエジプト人1人の遺体が発見された。
遺体には銃弾を受けた痕跡があり,治安当局は殺害されたとみて捜査を進めている。
27日: 東部ベンガジの路上でパレスチナ人1人の遺体が発見された。
遺体には銃弾を受けた痕跡があり,治安当局は殺害されたとみて捜査を進めている。
28日: トリポリの空港道路で,検事1人が車両で移動していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,同車両の運転手が負傷した。
同検事は,昨年10月に西部シルテで発生した現金輸送車襲撃事件の捜査を担当していた。
30日: 西部アジーラートで,金の商取引を手掛ける地元住民の自宅が身元不明の武装集団から襲撃を受け,3人が死亡,2人が負傷した。
2014/1/20更新

最近の主なリビア情勢(12月前半)
1日: 東部ベンガジで,空軍兵士が,息子を学校に送っていたところを何者かから銃撃を受け死亡した。同息子も軽傷を負った。
2日: 東部ベンガジで,治安部隊に所属する21歳の兵士が,ワヘイシ地区にある自宅付近で,何者かからの銃撃を受け死亡した。
2日: 東部デルナで,市内からの不法民兵の撤退等を求めた数百人規模のデモ隊に対し,接近した車両から飛び降りた数名が,カラシニコフ銃で発砲した。デモ隊の4名が負傷した。
2日: トリポリ東部で,地元FMラジオ局のオーナーの射殺体が発見された。
3日: 東部クフラのウワーイナート国境(リビア,エジプト,スーダンの国境)付近で,国境警備隊と武装集団の間の武力衝突が発生し,数名が負傷した。
3日: 南部セブハで,セブハからウバリに移動中の銀行の現金輸送車が,武装集団に襲撃され,2千万ディナール(約1億6千万円)及び30万米ドルが強奪された。
4日: 東部ベンガジで,政府職員と,海軍所属の潜水員がそれぞれ殺害された。政府職員は,乗車中の車に投げ込まれた手榴弾が爆発し即死。潜水員は,自宅付近で銃撃され,死亡した。
5日: 東部ベンガジで,国軍兵士及び警察官が,それぞれ別の場所で,いずれも頭部に銃弾を受け,殺害された。
5日: 東部ベンガジで,同地インターナショナルスクールの米国人教師が,自宅近くの路上で銃弾を受け死亡しているのが発見された。
6日: シルテとミスラタを結ぶ道路上で,ザーウィア殉教者部隊の司令官が交通事故で死亡した。治安機関により,事件性は否定されている。
6日: 東部アジュダービヤで,ベンガジ大学アジュダービヤ・キャンパスでインド人教員が,自宅で殺害されているのが発見された。治安関係者によれば,強盗殺人の疑い。
6日: 南部セブハで,チュニジア航空職員が武装集団に拉致される事案が発生。同職員は2時間後に解放された。
7日: 東部ベンガジで,軍情報機関に所属する大佐の自家用車に掛けられていた爆弾が爆発し,同大佐は,病院に運ばれたが,緊急手術後死亡した。
8日: 東部ベンガジで,前日に殺害された上記軍情報機関所属の大佐の葬儀が行われていたところ,自動車爆弾が爆発し,1名が死亡,12名が負傷した。
8日: 東部ベンガジで,警察官が何者かに銃撃され死亡した。
8日: 東部クフラでズウェイ族とタブー族の若者同士の口論が,銃撃戦に発展し,少なくともスーダン人1名を含む4名が死亡し,複数名が負傷した。
8日: 西部シルテで,パスポート・移民局に所属する政府職員が,同市内の自宅近くで,自家用車内で銃撃を受け死亡した。
8日: 東部ベンガジで,市内をパトロール中の国軍が,同市クウェフェーナ地区で,治安機関職員の射殺体を発見した。
8日: 南部セブハのブラーク空軍基地の施設の内部にて,原因不明の爆発があり,同施設が炎上した。基地関係者の証言では,同爆発は意図的に行われた可能性が高い。死傷者は発生していない。
8日: 西部ガリヤーンで,元軍部隊司令官が何者かに誘拐された。
9日: 東部ベンガジで,国軍大尉が,自家用車を止め,喫茶店に入ったところ,突然同車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。けが人はなかった。
9日: 東部デルナで,デルナ税関職員が,自宅付近で何者かに銃撃され死亡した。
9日: 東部ベンガジで,国軍兵士が,同市郊外ベニーナからクウェフィーナ付近を自家用車で移動していたところ,何者かに誘拐された。
10日: 西部ガリヤーン・ケクラで,ケクラ地方評議会議長他8名が,ワルシフェーナ部族とみられる武装集団に拘束された。
11日: 西部ガリヤーンで,アジージーヤ選出のアブドルマジド・アル・ザントゥーニー制憲議会議員が何者かに誘拐された。同議員は,15日に解放された。
12日: 東部デルナで,正義開発党の事務所外部に仕掛けられた爆弾が爆発し,同事務所の一部が破壊された。近隣の建物及び近くの数台の自動車も損害を受けたが,けが人は報告されていない。
12日: 東部ベンガジで,同市の市民登録局に勤務する職員が,同市サブリ地区で自家用車を運転中,近づいてきた車からの銃弾を受け死亡した。
13日: 東部デルナで,西海岸通りに位置するレストランの近くに仕掛けられた爆弾が爆発し,同レストランが激しく損壊した。
14日: トリポリの空港道路で,内務省のハイサム・タジューリー職員が,ジンターン部族に誘拐されたが,翌15日に解放された。
15日: 東部ベンガジで,国軍に所属する大佐が,市内で何者かからの銃弾を受け死亡した。
2013/12/22更新

最近の主なリビア情勢(11月後半)
15日: トリポリで,市民デモ隊と武装民兵集団との大規模な武力衝突が発生し,47名が死亡,518名が負傷した。
16日: トリポリ東部のタジューラ地区において,地元民兵とミスラタ系民兵組織の武力衝突が発生し,3名が死亡,45名が負傷した。
16日: トリポリ市内のタワルガ族の難民キャンプに3名の武装した男が侵入し,銃を乱射した。6名が死亡し,重傷者2名を含む5名が負傷した。
16日: トリポリ国際空港の駐車場で,リビア軍情報機関幹部が,トルコで開かれたムスリム同胞団の会議から帰国後,何者かに誘拐された。同幹部は夕刻無事解放された。
17日: 東部ベンガジで,ベンガジ共同治安作戦室(BJSR)の最高責任者である大佐の車列が通過した際,別の自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し,同大佐のボディーガード1名が死亡,複数名が負傷した。
同大佐にけがはなかった。
17日: 西部アジーラートで,同市の軍情報機関幹部が,オフィスを出たところを何者かに銃撃され死亡した。
同行していた同僚2名も負傷した。
18日: 南部セブハで,ノースアフリカ銀行の現金輸送車が軍服を着た武装集団に襲撃され,現金150万リビア・ディナール(約1億2千万円)が強奪された。
19日: 東部デルナで,リビア軍大佐が,息子を学校に車で送った帰路に,何者かから銃撃を受け,重傷を負った。
19日: 東部デルナで,社会省の施設に仕掛けられた爆弾が爆発し,同施設が損壊するとともに,付属の建物が全焼した。
19日: 西部アジーラートで,囚人護送車が,何者かからの銃撃を受け,警察官が1名負傷した。
19日: トリポリのラアス・エビーダ橋付近で,ミスラタ民兵組織に所属する兵士が何者かからの銃撃を受け,負傷した。
19日: 東部デルナで,発電所に対する何者かの攻撃により,同発電所のゲート,トレーニングセンター及び従業員送迎用バスが破損し,警備員1名が負傷した。
19日: 東部ベンガジで,警官の自家用車を同警官の兄弟が運転していたところ,同車に仕掛けられた爆弾が爆発し,同兄弟が,胸及び手足に重症を負った。
21日: 東部デルナのアルサハバ・モスクの前で,同地の長老議会のファウジ・アル・ズーキ議員が銃弾を受け倒れているのが発見され,その後死亡が確認された。
21日: 東部デルナで,旧カダフィ政権時代の治安関係者が,何者かからライフル銃で狙撃され,殺害された。
22日: 東部デルナの女子校施設(憲法起草委員会選挙の事務局も併設)に仕掛けられた爆弾が爆発した。
人的被害は報告されていない。
22日: 東部デルナで,デルナ高等研究所で教鞭をとる,ハーミド・ハラフ・ハイダル氏が市内をタクシーで移動していたところ,誘拐された。
22日: トリポリのアブーサリーム地区にある最高治安委員会(SSC)施設の周辺に集まっていたデモ隊の一部が,重機を使って同施設の破壊を試み,SSC側は威嚇射撃で対抗する事件が発生。
5名が負傷した。
22日: 西部シルテ市内の中学校にある(憲法起草委員会)選挙事務所の敷地に,武装集団が侵入し,駐車されていた2台の乗用車に放火すると共に,建物に複数のRPGを打ち込んだが,建物に被害は発生しなかった。
人的被害も報告されていない。
23日: 東部ベンガジで,国軍特殊部隊の隊員が自宅近くで何者かからの数発の銃撃を受けた。
同氏は市内の病院に運ばれたが,容態については明らかにされていない。
25日: 東部ベンガジで,リビア国軍特殊部隊とアンサール・アル・シャリーアとの武力衝突が発生し,保健省は9名が死亡し,51名が負傷したと発表した。
25日: 西部ザーウィアの地元テレビ局の建物に,手製爆弾が投擲される事件が発生し,建物の入り口部分が損傷した。けが人は発生していない。
26日: 西部タジューラにあるオスマン帝国時代の歴史的神殿(450年前の建造物)が爆発物により爆破された。
人的被害は報告されていない。
26日: 東部ベンガジの2カ所でそれぞれ,リビア国軍兵士とイスラム系武装民兵との間での銃撃戦が発生し,あわせて3名の国軍兵士が死亡した。
26日: 西部シルテの司法省の施設が何者かに放火され,施設の一部が損傷した。
28日: 東部ベンガジで,海軍将校が職場に向かっていたところ,何者かからの銃撃を受け,死亡した。
28日: 南部セブハの空軍基地の武器庫に,正体不明の集団が武器を強奪するために侵入する事案が発生し,同武器庫が炎上した。
40名以上が死亡。
28日: 東部ベンガジで,国軍と正体不明の武装集団との間での銃撃戦が発生し,国軍側兵士3名が死亡した。
28日: 東部ベンガジ市内で,国軍兵士2名が喫茶店から出て車に乗り込もうとしたところを,何者かに銃撃され,1名が死亡した。
もう1名は無傷で現場から逃れた。
30日: 南部セブハで,正体不明の武装集団が刑務所を銃撃の上侵入し,囚人40名を脱獄させた。
30日: 東部ベンガジで,空軍に所属する兵士が,息子を学校に送っていたところを何者かから銃撃を受け,死亡した。
同息子も軽傷を負った。
2013/12/9更新

最近の主なリビア情勢(11月前半)
2日: 東部ベンガジで,地元カフェ付近に仕掛けられた爆弾が爆発し,同カフェ建物が損壊したが,死傷者は発生せず。
3日: 東部ベンガジで,情報機関職員の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同職員1人が死亡,同職員の家族2人が負傷した。
4日: 東部ベンガジのベンガジ医療センター駐車場に仕掛けられていた爆発物が,治安部隊により解体された。
4日: トリポリ東部スーク・アル・ジュマア地区で,複数の武力衝突が発生した。
アルアジーラ通りでの,民兵組織と麻薬ディーラーとその家族との間の武力衝突(死者1名),シャラー・アル・シャット・ラウンドアバウト付近でのミスラタ民兵と地元民兵の銃撃戦(4名負傷),アインザーラ地区での脱獄者の検挙に際する騒動(負傷者なし)が発生。
6日: 東部ベンガジで,情報機関に所属の少将の車に仕掛けられた爆弾が爆発し,同少将が死亡した。
7日: トリポリ東部のスーク・アル・ジュマア地区で,ミスラタ民兵集団とスーク・アル・ジュマアを本拠とする民兵集団との間の銃撃戦が発生し,2名が死亡,29名が負傷した。
8日: 東部ベンガジで,2名の治安関係者が,銃撃を受けて,死亡した。
8日: 東部デルナで,同地の司法機関に所属する検察官の車に仕掛けられた爆弾が爆発し,同車を運転していた検察官が死亡した。
8日: 東部ベンガジで,ベンガジ地方評議会の警備担当者が何者かからの銃撃を受け,死亡した。
8日: 東部ベンガジで,空軍将校の自宅が,100名近い武装集団に包囲される事件が発生。
暴力事案は特に報告されていない。
9日: 東部ベンガジで,市内を巡回中の警察官2名が,何者かから銃撃され死亡した。
10日: 西部サーマンで,個人的な諍いが,2つの武装集団間での武力衝突に発展し,1名が死亡,2名が負傷した。
10日: 東部ベンガジで,バックに入った対戦車地雷が発見され,治安部隊によって解体された。
10日: 東部デルナで,元警官と地方評議会の警備担当者が運転する車に仕掛けられた爆弾が爆発する事案がそれぞれ発生し,元警官,警備担当者が負傷した。
12日: 西部ティジで,治安関係者が正体不明の集団から銃撃される事件が発生したが,人的被害,物的被害は発生せず。
15日: トリポリで,市民デモ隊と武装民兵集団との大規模な武力衝突が発生した。本事案の死傷者は,47名死亡,518名負傷(18日現在,政府機関発表)
2013/11/20更新

最近の主なリビア情勢(10月)
1日: トリポリで,警察によって家族を殺害されたと抗議する遺族グループが警察署を襲撃し,同建物及び警察車両に放火したが,死傷者は発生せず。
1日: 東部ベンガジで,政府所有の娯楽施設が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
2日: トリポリで,在リビア・ロシア大使館が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。同大館員は同襲撃を受けて直ちに出国した。
2日: 東部ベンガジで,海軍士官1人が車両を運転していたところ,何者かからの銃撃を受けて死亡し,同行していた同士官の息子1人が負傷した。
2日: トリポリ郊外で,発電施設が身元不明の武装集団から襲撃を受け,機材等が破壊されたが,死傷者は発生せず。
4日: トリポリと西部ガリヤーンを結ぶ道路上で,巡礼者らを乗せた車両21台から成る車列が身元不明の武装集団から襲撃を受け,金品が強奪されたが,死傷者は発生せず。
4日: 東部ベンガジで,警察署2か所に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
5日: トリポリで,元アル・カーイダ幹部とされるアブー・アナスが米軍部隊によって拘束された。
5日: 西部タルフーナと同バニ・ワリードを結ぶ道路上で,国軍第二歩兵旅団の検問所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同兵士16人が死亡,同5人が負傷した。
5日: 東部ベンガジで,元警察幹部1人がカフェで休息していたところ,何者かからの銃撃を受けて死亡した。
6日: 東部ベンガジで,空軍士官1人が車両で移動していたところ,何者かからの銃撃を受けて死亡した。
6日: 憲法起草委員会を設置するための選挙実施に向けて有権者登録手続の受付が始まった。受付は22日に締め切られる予定であったが,その後10月末まで延長された。
7日: トリポリ中心部で,首相府建物が国軍部隊から襲撃を受け,同部隊に包囲されることで首相府職員の出入りが妨害されたが,死傷者は発生せず。
襲撃部隊側の主張によれば,本件襲撃は9か月以上も給与支払が滞っていることへの抗議活動とされる。
7日: 東部ベンガジで,海軍兵士1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて誘拐された。
7日: 東部デルナで,空軍士官の自宅前の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同士官1人が負傷した。
8日: 東部デルナで,駐車車両の内部から元治安関係者の銃弾を受けた遺体が発見された。
9日: 東部ベンガジで,「ベンガジ治安局」爆発物解体部門職員の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同職員1人が負傷した。
9日: トリポリで,西部ミズダの地方評議会議長が身元不明の武装集団から襲撃を受け,一時身柄を拘束されたが,逃亡して無事であった。
10日: トリポリで,ゼイダーン首相が宿泊先のホテルから身元不明の武装集団によって連行されたが,その後間もなくして解放された。
11日: 東部ベンガジで,スウェーデン及びフィンランド共同の名誉総領事館付近の車両に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
11日: 東部ベンガジで,宗教指導者1人が車両を運転していたところ,付近でRPG弾によるとみられる爆発が発生して負傷した。
11日: 東部デルナで,「国民勢力連合」デルナ支部長が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
12日: 東部ベンガジで,「ザーウィヤ殉教者旅団」司令官の自宅に何者かが爆弾を投げ付けたが,死傷者は発生せず。
12日: 西部ズリテンで,「犯罪対策局」職員1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
12日: トリポリで,地元サッカーチームの監督を務めるエジプト人が車両を運転していたところ,何者かからの銃撃を受けたが,死傷者は発生せず。
13日: 東部ベンガジで,空軍士官1人が何者かからの銃撃を受けて死亡した。
13日: 東部ベンガジで,元麻薬取締官の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同取締官1人が負傷した。
14日: 東部ベンガジで,国軍偵察部隊が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同兵士2人が負傷した。
14日: 東部ベンガジで,国軍兵士の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同兵士1人が死亡した。
15日: 東部ベンガジで,道路脇に仮設されている売店付近に仕掛けられた爆弾が爆発し,数人が負傷した。
15日: 西部サブラータで,地元銀行に何者かが押し入り,103万リビアディナール(約1億2500万円)相当の現金が強奪されたが,死傷者は発生せず。
17日: トリポリ郊外で,警察の検問所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,警察官2人が負傷した。
17日: 東部アジュダービヤと同トブルクを結ぶ道路上で,エジプト人運転手が相次いで身元不明の武装集団に誘拐された。
同武装集団側は,エジプト国内で拘束されているリビア人13人との人質交換を要求したが,20日になって在リビア・エジプト大使館により全員の解放が発表された。
18日: 東部ベンガジで,国軍憲兵隊司令官が自宅を出たところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
18日: トリポリで,警察署が身元不明の武装集団から襲撃を受け,警察官2人が負傷した。
18日: 西部シルテで,「ザーウィヤ殉教者旅団」の所属民兵の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,民兵1人が負傷した。
18日: 東部ベンガジで,国軍指揮下の民兵部隊「リビアシールド」の第一旅団司令官宅が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
18日: トリポリ東方140キロの地点で,元民兵1人が車両を運転していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
18日: 西部ミスラータで,地元民兵組織の司令官1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
19日: 東部ベンガジで,化粧品販売店にRPG弾が着弾したが,死傷者は発生せず。
20日: 南部セブハと同オバリを結ぶ道路上で,現金輸送車が身元不明の武装集団から襲撃を受けた。
通報を受けて駆け付けた治安部隊が同武装集団と銃撃戦を交わしたところ,同武装集団は逃走したが,治安部隊メンバー2人が負傷した。
20日: 西部シルテで,治安部隊が貯水場付近に仕掛けられた爆弾を発見し,解体した。
22日: 東部ベンガジで,「国軍情報局」の建物に何者かが投げ付けた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
23日: 東部ベンガジで,警察車両が通行していたところ,何者かからの銃撃を受けたが,死傷者は発生せず。
23日: 東部ベンガジで,地元郵便局の建物付近に仕掛けられた爆弾を地元住民が発見し,駆け付けた治安部隊が解体した。
23日: 東部ベンガジで,銃撃を受けた痕のある遺体1体が民家から発見された。
23日: 東部ベンガジで,民兵組織「2月17日旅団」の建物に何者かが投げ付けた爆弾が爆発し,同民兵3人が負傷した。
23日: トリポリ西部で,身元不明の武装集団が路上でタイヤに放火して道路を封鎖するとともに,近辺の発電所への侵入を試みたところ,駆け付けた治安部隊との間で銃撃戦となり,同メンバー2人が負傷した。
現場からは爆弾が仕掛けられた車両1台が発見された。
23日: 西部バニワリードから約40キロの地点で,「サウファ・アル・ジーン・アル・アハリー銀行」の現金輸送車が身元不明の武装集団から襲撃を受け,300万ディナール(約2億3500万円)相当の現金が強奪された。
23日: 東部ベンガジで,地元警察署が身元不明の武装集団から襲撃を受け,現場に急行した治安部隊が同武装集団と交戦したところ,武装集団メンバー2人が逮捕された。
24日: 西部シルテ上空で,空軍所属の患者搬送用ヘリコプターが監視飛行を行っていたところ,何者かからの銃撃を受けて海岸に緊急着陸したが,死傷者は発生せず。
24日: 東部ベンガジで,出入国管理局職員1人が武装した3人組に誘拐され,翌25日に同市内で遺体となって発見された。
同職員は旧カダフィ政権下で治安機関に勤務していた。
24日: 東部ベンガジで,連邦制導入を支持するグループが,ベンガジをはじめ東部4地区を分離させた上で,同地に地方自治政府を樹立する旨宣言した。
25日: 東部ベンガジで,「犯罪予防局」副局長が身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
同局長に同行していた同局長の兄弟1人も負傷した。
25日: 東部ベンガジで,「国軍情報局」東部支局長が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
26日: 東部ベンガジで,学校校舎前の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,周辺の駐車車両5台が破損したが,死傷者は発生せず。
同校舎には,統一地方選挙の地元選挙管理委員会が入居しており,選挙準備が進められていた。
28日: 東部ベンガジで,イベントホール付近に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
28日: トリポリから西部シルテのリビア中央銀行支店に向けて走行していた現金輸送車が身元不明の武装集団から襲撃を受け,5300万リビアディナール(約41億5000万円)相当の現金が強奪された。
そのほか,米ドル,ユーロ等の外貨も強奪された。
28日: 西部シルテで,教育サービス機関の事務所に身元不明の武装集団が押し入り,事務所内の機器や書類等を強奪した上で放火したが,死傷者は発生せず。
28日: 東部ベンガジで,2011年7月の反カダフィ派司令官アブドルファタハ・ユーニス殺害事件への調査を求めるデモ隊が身元不明の武装集団から襲撃を受け,デモ参加者2人が死亡,同5人が負傷した。
29日: 東部デルナで,インターネット用海中ケーブルの管理事務所付近に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
29日: 東部ベンガジで,10月上旬に何者かに誘拐された「アラブ・イジュマー銀行」の頭取が遺体となって発見された。
29日: 東部ベンガジで,国軍指揮下の「即応治安部隊」司令官を補佐する民間スタッフ1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
29日: 東部ベンガジで,「ベンガジ治安局」職員1人が車両を運転していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
2013/11/12更新

最近の主なリビア情勢(9月)
1日: 東部ベンガジで,国軍特殊部隊の元隊員宅付近で車両に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
1日: トリポリ中心部に所在する首相府建物が身元不明の武装集団から銃撃を受けたが,死傷者は発生せず。
2日: トリポリ西部で,エジプト大使館領事の乗車車両が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同領事が負傷したほか,車両が強奪された。
2日: トリポリ東部で,アブドラ・サヌーシ前軍情報局長(故カダフィ義弟)の娘であるアヌード・サヌーシ氏が刑務所を出所し,車両で護送されていたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて誘拐された。
しかし,同氏は4日午後に釈放され,その後,家族のいる南部セブハに戻った。
2日: トリポリ郊外で,パキスタン人1人を乗せた車両が通行していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,同パキスタン人が死亡,同車両の運転手が負傷した。
3日: 東部アジュダービヤで,元情報機関職員の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同元職員1人が負傷した。
3日: トリポリ東部のマイティガ空港敷地内で,「最高治安委員会」の建物に向けて何者かが投げ付けた手榴弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
4日: トリポリ中心部の「殉教者広場」から伸びる主要道の一つで,若者グループ同士が銃撃戦を交わしたが,死傷者は発生せず。
4日: トリポリ東部で,民間報道機関「タダームン」の建物に身元不明の武装集団が侵入し,建物内部の設備や機材が破壊されたが,死傷者は発生せず。
4日: 東部ベンガジで,地元住民1人が車両に同乗した3人組によって車内に押し込まれ,いずこかへ連れ去られようとしたが,同住民は発進直後に車内から脱出して難を逃れた。
5日: トリポリ中心部の「ラディソンブルーホテル」付近で,薬物により酩酊状態にあったとされる者1人が銃を乱射し,同ホテル建物の窓ガラス,フロントデスク等が被弾の上で破損したが,死傷者は発生せず。
5日: 東部ベンガジで,「リビア農業銀行」の支店が身元不明の武装集団から襲撃を受け,駆け付けた警察部隊との間で銃撃を交わしたところ,5人が負傷した。
6日: 東部スーサ郊外で,検問所が武装した2人組から襲撃を受け,警察官1人が負傷した。
6日: 西部ザーウィヤ郊外で,ザーウィヤとワルシェファーナ双方の地元住民が交戦した。
両都市の住民は先月から衝突を繰り返しており,国軍指揮下の民兵部隊が介入することで終息に向かっていたが,同部隊の撤退直後に衝突が再発した。
8日: 東部ベンガジで,国軍兵士が身元不明の武装集団から相次いで襲撃を受け,合わせて兵士2人が死亡,同1人が負傷した。
8日: 東部ベンガジで,ベンガジ空港の警備責任者が身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
8日: 西部シルテ郊外で,国軍車両が走行していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,同兵士2人が死亡,同1人が負傷した。
9日: 東部ベンガジで,地元治安機関の関係者複数が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同1人が死亡,同2人が負傷した。
10日: 東部ベンガジで,元治安機関関係者の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同関係者1人が死亡,同行していた同関係者の息子1人を含む数人が負傷した。
11日: 東部ベンガジで,外務国際協力省の支局庁舎前の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同庁舎及び現場近くのリビア中央銀行ベンガジ支店の建物が損壊した。
同爆発により,リビア中央銀行ベンガジ支店に詰めていた警備員2人が負傷した。
11日: トリポリ中心部で,外務国際協力省の庁舎付近に仕掛けられた大量の爆弾が発見され,同爆弾は治安部隊によって解体された。
13日: 東部アジュダービヤで,刑務所建物が放火された機に乗じて受刑者45人前後が脱獄した。
14日: トリポリ中心部で,国営放送「リビア・アル・ワタニーヤ」と隣接する建物を治安部隊が捜索したところ,武装集団との間で銃撃戦となり,武装集団メンバーが多数検挙された。
14日: 東部ベンガジで,旅券事務所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,多額の現金及び旅券関係機材が強奪されたが,死傷者は発生せず。
14日: 南部セブハで,対立関係にある2つの地元部族が交戦し,2人以上が死亡した。
16日: 東部ベンガジで,弁護士宅前に仕掛けられていた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
16日: 東部ベンガジで,「ベンガジ共同治安作戦室」のメンバー1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
16日: 東部ベンガジで,国軍車両に向けて何者かが投げ付けた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
16日: 西部ミズダで,聖廟3か所がほぼ同時に爆破されたが,死傷者は発生せず。
17日: 東部ベンガジで,「ベンガジ刑事捜査局」職員の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同職員1人が死亡した。
19日: 西部バニ・ワリードで,同地方議会議長が車両で移動していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
20日: 東部デルナで,地元宗教指導者1人が自宅を出たところ,何者かの銃撃を受けて死亡した。
21日: 東部ベンガジで,地元住民1人が車両を運転していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
21日: トリポリ中心部の「殉教者広場」で,市民団体の活動家3人が同所で行われたデモ活動に参加し,その後帰宅しようとしたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けた上で誘拐された。
21日: トリポリ西部で,「最高治安委員会」指揮下の第2支援部隊司令官が床屋を出たところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
床屋従業員1人も銃弾を受けて負傷した。
22日: トリポリ郊外の空港道路で,治安部隊が,カージャック行為に及んでいた7人組の犯罪グループを発見したところ,逃走を図った同グループとの間で銃撃戦となり,同グループの7人全員が死亡した。
22日: 東部ベンガジで,住民1人が旅券事務所に向けて発砲し,同職員1人が負傷した。
22日: 東部ベンガジで,地元病院が身元不明の武装集団から襲撃を受け,警備員1人が負傷した。
23日: トリポリで,外出中の首相府職員1人が何者かに誘拐されたが,25日になって無事解放された。
24日: 西部シルテで,「建設・強化研究所」に何者かが侵入し,所内の設備を破壊した上で放火したが,死傷者は発生せず。
24日: トリポリ西部で,シンニー国防相の息子であるアブドラ・アル・シンニー氏が何者かに誘拐された。
25日: 東部ベンガジで,宗教省ベンガジ事務所に身元不明の武装集団が押し入り,同事務所が閉鎖に追い込まれたが,死傷者は発生せず。
25日: 西部ミズダ郊外で,郵政公社の車両が走行していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
26日: 西部ミスラタで,暴走車両を取り締まっていた治安部隊メンバーが何者かの銃撃を受け,同1人が死亡,同6人が負傷した。
27日: 東部グッバで,警察署前の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,1人が死亡,2人が負傷した。
27日: トリポリ郊外で,地元紙「アル・ラワーシー」の編集長が身元不明の武装集団から襲撃を受けた上で誘拐され,同行していた同編集長の兄弟1人が死亡した。
29日になって同編集長が無事解放されたことが内務省の発表で明らかになった。
27日: トリポリ西部で,軍法裁判所のアジュダービヤ検察支部長が身元不明の武装集団から襲撃を受け,車両及び金品が強奪されたが,同支部長にけがはなかった。
29日: 東部ベンガジで,情報機関の幹部1人が自宅前で身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡,同行していた同幹部の息子1人が負傷した。
29日: 東部ベンガジで,治安機関職員(ヘリ操縦士)1人の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同職員が死亡した。
29日: 東部ズウェイラで,何者かによって聖廟が爆破されたが,死傷者は発生せず。
29日: 東部ベンガジで,地元病院が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同警備員1人が死亡した。
29日: 西部ザーウィヤで,地元ラジオ放送局が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
2013/10/7更新

最近の主なリビア情勢(8月)
1日: トリポリ市内で,囚人を護送中の警察車両が身元不明の武装集団から襲撃を受け,囚人18人が逃走したほか,警察官2人が負傷した。
2日: 東部ベンガジで,電力施設警備警察の建物に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
2日: 東部ベンガジで,治安部隊司令官の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同司令官1人が死亡した。
2日: 東部ベンガジで,地元ラジオ放送局が身元不明の集団から襲撃を受け,同建物に侵入した同集団によって内部設備が破壊されたが,死傷者は発生せず。
2日: 南部セブハで,警察官の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,警察官1人及び同警察官の息子1人が死亡した。
3日: アウド・アル・バラアスィー第二副首相が記者会見で辞任を表明した。
3日: 東部ベンガジで,警戒中の治安部隊が武装した2人組から襲撃を受けたが,同2人組はその場で逮捕され,死傷者は発生せず。
4日: トリポリ西部で,グナイディ国軍参謀長代行が勤務を終えて帰宅していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
5日: 東部トブルグで,経済省管轄の事務所建物に仕掛けられた爆弾が発見され,同爆弾は,住民の通報を受けて駆け付けた治安部隊によって解体された。
5日: 東部ベンガジで,緊急医療センターが身元不明の武装集団から襲撃を受け,医療器具や設備が破壊されたが,死傷者は発生せず。
5日: 東部ベンガジで,国軍情報機関職員の車両に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
6日: 東部ベンガジで,民間車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,運転手1人が死亡した。
7日: トリポリで,身元不明の武装集団が検問所に手榴弾を投げ付けたが,死傷者は発生せず。
8日: 東部ベンガジの空港道路沿いで,一般商店にロケット弾が撃ち込まれたが,死傷者は発生せず。
9日: 東部ベンガジで,地元テレビ局のアナウンサー1人が車両を運転していたところ,何者かの銃撃を受けて死亡した。
9日: トリポリ中心部の「オマル・ムフタール通り」の広場で,身元不明の若者集団が銃を乱射し,1人が死亡,6人が負傷した。
10日: 西部シルテで,変電所に向けて何者かが投げ付けた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
10日: 東部アジュダービヤ南方250キロに位置する石油施設警備キャンプが身元不明の武装集団から襲撃を受け,武器,車両等が強奪されたが,死傷者は発生せず。
10日: トリポリで,治安部隊施設に向けて何者かが投げ付けた手榴弾が爆発し,同メンバー1人が負傷した。
11日: トリポリ東部の「ザーウィヤ地区」で,地元住民間の銃撃戦が発生し,4人が死亡した。
12日: 西部シルテで,国軍部隊の車両が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同兵士2人が死亡した。
12日: 東部ベンガジで,地元テレビ局の事務所長が車両を運転していたところ,接近してきた不審車両から銃撃を受けたが,同所長にけがはない。
13日: トリポリ中心部に所在する制憲議会の議事会場周辺で,少数民族グループが少数民族の権利擁護を掲げてデモ活動を実施した。
その際,一部デモ隊が同会場に乱入して会場内の設備や機材を破壊したが,死傷者は発生せず。
13日: トリポリ西部の外国人居住区「レガッタ地区」で,イタリア警察の訓練ミッションが滞在する住居が身元不明の武装集団から襲撃を受け,防弾車両等が強奪されたが,死傷者は発生せず。
13日: 東部ベンガジで,特殊部隊大佐の自宅前の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同大佐が負傷した。
13日: トリポリで,国軍部隊の施設にロケット弾が撃ち込まれたが,死傷者は発生せず。
13日: 東部ベンガジで,港湾内の電力施設に仕掛けられた爆弾が発見されたが,同爆弾は,住民の通報を受けて駆け付けた治安部隊によって解体された。
14日: 東部ベンガジで,飲食店前の車両に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
15日: 西部シルテ南方約20キロの村落で,地元警察署の副所長1人が礼拝を終えて帰宅していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
16日: 西部バニ・ワリードで,「国立商業銀行」の地元支店が身元不明の武装集団から襲撃を受け,3,000リビアディナール相当の現金が強奪されたが,死傷者は発生せず。
17日: 東部ベンガジで,エジプト総領事館の建物外側に仕掛けられた爆弾が爆発し,同警備員1人が負傷した。
17日: トリポリ東部の「ダハラ地区」で,「北アフリカ銀行」の地元支店が民兵部隊から襲撃を受け,同支店長が暴行を受けて負傷した。
18日: ムハンマド・アル・シャイフ内相がゼイダーン首相に辞表を提出した。
18日: 東部ベンガジで,地元病院が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同警備員2人が負傷した。
19日: 東部ベンガジで,退官した判事1人が礼拝を終えて帰宅していたところ,何者かの発砲を受けて死亡した。
19日: トリポリ中心部の「コリンチアホテル」付近で,駐リビア欧州連合代表の乗車車両を含む車列が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同行していた警護官1人が負傷した。
20日: トリポリ西部の「ジャンズール地区」で,当地トーゴ大使館の館用車が走行していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,同車両のマリ人運転手が負傷した。
21日: トリポリ西部の「スィヤーヒーヤ地区」で,スレイマーン・ガジャマ制憲議会議員(無所属)の自宅付近に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
22日: 西部ザーウィヤ近郊で,ザーウィヤとワルシェファーナ双方の地元住民が交戦し,翌日までの戦闘で6人以上が死亡,数十人が負傷した。
23日: 東部ベンガジで,「犯罪捜査局」の爆弾処理班に所属する治安関係者1人がモスクでの礼拝を終えて帰宅していたところ,身元不明の2人組から襲撃を受けて死亡した。
24日: トリポリ市内で,地元新聞社の事務所に何者かが押し入り,多数の物品及び多額の現金が盗難された。
24日: 西部ミズダで,地元商店が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
24日: 南部セブハで,地元治安機関の建物が身元不明の武装集団から2度にわたり襲撃を受け,合わせて治安部隊メンバー10人が負傷した。
25日: トリポリ西部の「スィヤーヒーヤ地区」で,当地中国大使館の館用車が武装した2人組から襲撃を受け,同車両が強奪された。
通報を受けた外交団警察が同地区に隣接する「シラジ地区」で盗難車両を発見及び押収したが,同2人組は逃亡した模様。
25日: 東部ベンガジ郊外で,「ベンガジ司法警察」に所属する警察官1人の遺体が発見された。遺体には銃撃を受けた痕跡が残っていたとされる。
25日: 南部セブハで,地元警察署が身元不明の武装集団から2度にわたり襲撃を受け,警察側が応戦したところ,合わせて警察官11人及び武装集団メンバー1人が負傷した。
25日: 西部のザーウィヤとワルシェファーナを結ぶ道路沿いで,ザーウィヤ住民11人が身元不明の武装集団に誘拐された。
両都市間では先般,住民同士の武力衝突が発生しており,ワルシェファーナ側住民の犯行とみられている。
26日: トリポリ東部の「アイン・ザーラ地区」で,地元刑務所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,警備隊が応戦したところ,双方合わせて8人が負傷した。
27日: 西部シルテで,地元住民間の銃撃戦が交わされたが,死傷者は発生せず。
29日: 東部ベンガジで,国軍検察関係者の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同関係者1人及び同行していた同関係者の兄弟1人が死亡した。
30日: 南部セブハで,聖廟2か所が何者かに爆破されたが,死傷者は発生せず。
31日: 東部ベンガジで,国軍特殊部隊大佐の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同大佐及び同大佐の妻が負傷した。
31日: 西部シルテで,カダフィ派とみられる武装集団が商店街で発砲を始めたところ,翌日までの間に市内各所で武力衝突が断続的に発生し,多数の死傷者が発生した。
2013/9/9更新

最近の主なリビア情勢(7月)
2日: 東部ベンガジで,国軍情報機関の庁舎にロケット弾が着弾し,同職員4人が負傷した。
2日: 西部シルテで,「ジュムフーリーヤ銀行」の地元支店に武装した2人組が押し入り,9万4,000リビアディナール相当の現金が強奪された。
2日: トリポリ空港道路沿いの内務省庁舎が数百人規模の武装集団に包囲され,同武装集団は同庁舎を包囲した後,上空に向けて重火器を発砲し始めたが,死傷者は発生せず。
2日: 東部ベンガジで,検問所付近に停車中の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,治安部隊メンバー4人が負傷した。
2日: 東部ベンガジで,治安部隊の偵察車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同メンバー3人が負傷した。
3日: トリポリで,治安機関「最高治安委員会」指揮下の民兵部隊が地元ラジオ放送局の建物を包囲し,同建物に押し入った上でアナウンサー1人を拘束した。
3日: 東部ベンガジで,国軍指揮下の民兵部隊幹部1人が自宅を出たところ,同幹部の車両に仕掛けられていた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
4日: 東部ベンガジで,仏総領事館の領事が妻を伴って車両で帰宅していたところ,何者かから銃撃を受けて同車両に銃弾複数が着弾したが,領事夫妻に怪我はなかった。
4日: 東部ベンガジで,「キレナイカ移行評議会」の軍事部門指導者とされる者が身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
襲撃当時,同人と同伴していた2人も同襲撃に巻き込まれ,いずれも死亡した。
5日: 東部ベンガジの商店が集中する地区で爆弾が爆発し,周囲の店舗及び住宅が一部破損したが,死傷者は発生せず。
5日: トリポリに所在する民兵組織の施設前で,同組織の解体を求める住民のデモ活動が行われ,これに対し,民兵側が上空に向けて威嚇発砲したところ,デモ参加者1人が負傷した。
6日: 東部ベンガジで,国軍情報機関の庁舎に仕掛けられていた爆弾が爆発し,同職員1人が負傷した。
8日: 東部ベンガジで,カダフィ政権下の治安機関で幹部を務めていた者1人が,同人の車両に仕掛けられた爆弾の爆発により死亡した。
8日: トリポリのチュニジア総領事館に多数の群衆が押し寄せ,チュニジア側の税関当局に没収された商品の返還を求めて抗議活動を行ったが,死傷者は発生せず。
10日: 西部シルテで,「北アフリカ銀行」の地元支店に武装集団が押し入り,41万リビアディナール相当の現金が強奪されたが,死傷者は発生せず。
10日: 民兵組織により誘拐された市民団体の活動家3人が釈放されたことが明らかになった。
同3人は,今月2日にトリポリの内務省庁舎が民兵組織により包囲された際,誘拐されていた。
11日: トリポリで,国軍部隊司令官1人が車両で移動していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
14日: 東部デルナの商店が集まる地区で爆弾が爆発し,喫茶店が一部損壊したが,死傷者は発生せず。
14日: トリポリで,地元テレビ放送局の管理施設が民兵部隊から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
15日: 東部デルナで,空軍管轄下の救援調査事務所長が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
15日: 東部ベンガジで,国軍海兵隊本部が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
16日: トリポリ中心部とトリポリ空港を結ぶ空港道路沿いで,駐車中の国軍憲兵隊の所属車両1台を含む4台に仕掛けられた爆弾がほぼ同時に爆発し,同4台及び周辺車両が一部損傷したが,死傷者は発生せず。
18日: トリポリ中心部とトリポリ空港を結ぶ空港道路沿いで,民兵組織間の武力衝突が発生し,2人が死亡,4人が負傷した。
19日: トリポリ西部の旧国会議事堂付近で,国軍憲兵隊司令官の息子1人が何者かの襲撃を受けて死亡した。
20日: 東部ベンガジで,国軍憲兵隊の施設が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
20日: 東部ベンガジの「ベンガジ医科大学」構内で,爆弾の仕掛けられた鞄2個が発見され,直ちに治安部隊の爆弾処理班が急行していずれも解体した。
21日: 東部ベンガジで,治安関係者の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同関係者1人が死亡した。
21日: 西部シルテ郊外の発電所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,機材等が略奪されたが,死傷者は発生せず。
21日: 東部デルナで,元国軍司令官1人が車両を運転していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
22日: 西部シルテで,地方裁判所の庁舎が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
22日: 西部ミスラタで,地元治安機関の職員1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
23日: 東部ベンガジで,警察署に仕掛けられた簡易手製爆弾が爆発し,署内に収容されていた3人が負傷した。
同警察署は,同日の同爆発前にも身元不明の武装集団から襲撃を受け,建物が放火されたが,本件による死傷者は発生せず。
23日: トリポリ中心部の高級ホテル「コリンチアホテル」付近に迫撃砲弾が着弾し,同ホテル近辺の集合住宅がその爆発により一部損壊したが,死傷者は発生せず。
25日: トリポリ西部のアラブ首長国連邦大使館が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
26日: 東部ベンガジで,地元警察署の署長が車両で移動していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
26日: 東部ベンガジの地元モスクで,元国軍関係者1人が礼拝していたところ,何者かの銃撃を受けて死亡した。
26日: 東部ベンガジで,政治団体「2月17日連合」創設者の1人であるアブドルサラーム・アル・ムスマーリー同代表が何者かの銃撃を受けて死亡した。
27日: トリポリの「正義開発党」党事務所に地元住民が押し掛け,住民の一部が事務所内に侵入して所内の設備や家具を破壊したが,死傷者は発生せず。
27日: トリポリの議会第一党「国民勢力連合」の事務所に何者かが押し入り,保管書類を同事務所前に巻き散らかしたが,死傷者は発生せず。
27日: 東部ベンガジで,治安機関幹部の息子1人が身元不明の武装集団に誘拐された。
27日: 東部ベンガジ郊外の刑務所で暴動が発生し,囚人約1,200人が一斉に脱獄した。
27日: 東部トブルクで,地元治安機関の施設が武装した2人組から襲撃を受け,同施設正門で爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
28日: 東部ベンガジで,政府機関等の近辺に仕掛けられた爆弾2個がほぼ同時に爆発し,50人前後が負傷した。
28日: 東部ベンガジで,国軍特殊部隊が身元不明の武装集団から襲撃を受け,国軍兵士1人が死亡した。
28日: 西部シルテで,民家にロケット弾が着弾し,住民1人が負傷した。
28日: トリポリ中心部で,リビア電話公社「リビアーナー」の地元支店が走行中の車両から銃撃を受け,店内にいた来客者1人が負傷した。
29日: トリポリ中心部の高級ホテル「ラディソンブルーホテル」付近で,10個余りの爆弾が仕掛けられた車両1台が発見され,同爆弾はいずれも駆け付けた治安部隊によって解体された。
29日: 西部シルテで,国軍指揮下の民兵部隊と武装集団が銃撃戦を交わし,2人が死亡,4人が負傷した。
29日: 東部ベンガジで,国軍特殊部隊と身元不明の武装集団が銃撃戦を交わし,国軍兵士1人が死亡した。
29日: トリポリで,「祖国党」事務所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,事務所設備が一部破壊されたが,死傷者は発生せず。
29日: 東部ベンガジで,車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,1人が負傷した。
29日: 東部ベンガジで,パトロール中の警察車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,警察官1人が負傷した。
29日: 東部ベンガジの検察庁庁舎付近で,警戒中の国軍車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,国軍士官1人が負傷した。
29日: 東部ベンガジで,治安機関「最高治安委員会」のベンガジ支部刑事部長がモスクでの礼拝を終えて帰宅しようとしたところ,同部長の車両に仕掛けられた爆弾が爆発して負傷した。
29日: 東部ベンガジで,国軍特殊部隊士官の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同士官1人が死亡した。
30日: 東部ベンガジで,地元公共施設が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同建物が放火されたが,死傷者は発生せず。
30日: 東部ベンガジで,警戒中の治安部隊が爆弾の仕掛けられた車両1台を発見し,同爆弾を解体の上で同車両を押収した。
30日: 東部ベンガジで,治安部隊士官の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同士官1人が死亡,同行していた同士官の息子1人が負傷した。
31日: 東部デルナで,国軍大佐1人が礼拝を終えて車両で帰宅していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,同大佐が死亡,同行していた同大佐の子供2人が負傷した。
31日: 東部ベンガジで,国軍関係者1人が礼拝を終えて車両で帰宅していたところ,同車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,同関係者が負傷した。
31日: 西部ミスラタで,国軍関係者1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
31日: 東部デルナで,地元教育機関の関係者が高等教育省の所有車両で移動していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
2013/8/7更新

最近の主なリビア情勢(6月)
2日: トリポリ中心部の内務省庁舎前で,同省管轄下の治安部隊メンバーが待遇改善を求め抗議活動を行っていたところ,同メンバーの一部が庁舎に向けて発砲し,同省警備員数名が負傷した。
4日: 西部ミスラタで,人権活動に取り組むことで知られる弁護士1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
襲撃時に同行していた同弁護士の父親も暴行を受け負傷した。
8日: 東部ベンガジで,国軍指揮下の民兵部隊「リビアシールド」と地元住民が武力衝突を引き起こし,地元病院の発表によれば,同武力衝突で28人が死亡,55人以上が負傷した。
11日: トリポリ中心部に所在する当地伊大付近で,同大館用車に仕掛けられた爆弾が爆発した。
車両が破損したが,死傷者は発生せず。
12日: 東部ベンガジで,「ベンガジ共同治安作戦室」報道官のアブドラ・アル・シャーフィー大佐が自宅を出たところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて負傷した。
13日: 西部シルテのシルテ大学構内で,部族問題をめぐり対立した学生同士が銃撃を交わし,学生3人が死亡,同数人が負傷した。
14日: 東部ベンガジで,国軍施設や治安機関庁舎が身元不明の武装集団から相次いで襲撃を受け,国軍兵士4人が死亡,同5人及び市民1人が負傷した。
14日: 南部セブハで,刑務所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,刑務官1人が死亡したほか,囚人が多数脱走した。
14日: 東部ベンガジで,地元テレビ放送局「自由リビア」の建物外部に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
15日: 西部ミズダで,地元少数民族の「カントラール族」と「マシャーシャ族」が銃撃戦を交わし,「カントラール族」の住民1人及び「マシャーシャ族」の住民2人が負傷した。
15日: 西部ミズダで,国軍指揮下の民兵部隊「リビアシールド」の拠点施設が身元不明の武装集団から襲撃を受け,民兵3人が死亡,同8人が負傷した。
15日: 南部クフラで,モロッコ人1人が治安機関施設付近を歩いていたところ,何者かからの銃弾を受けて負傷した。
16日: 東部デルナで,地元裁判所の判事1人が同庁舎を出たところ,何者かから銃撃を受けて死亡した。
19日: 東部ベンガジで,警察署に仕掛けられた爆弾が爆発し,建物が一部損壊したが,死傷者は発生せず。
19日: 東部ベンガジで,国境・石油施設警備隊の本部にRPG弾が着弾し,爆発した結果,同メンバー2人が負傷した。
20日: 東部アジュダービヤと同ズエイティナを結ぶ道路上で,スイス企業「ABB」の外国人従業員が乗車する車両が身元不明の武装集団から襲撃を受け,ドイツ人技師1人及びリビア人運転手1人が負傷した。
23日: 南部セブハで,「ジュムフーリーヤ銀行」の支店を訪問した客2人が互いに口論を始め,その後,当事者の一方が銃器を持ち出して発砲したところ,もう一方が負傷した。
25日: 制憲議会の投票において,ヌーリー・アリ・ムハンマド・アブー・サハミーン議員(西部ズワラ出身)が,新議長に選出された。
サハミーン議員は,リビアとチュニジアの国境に近いズワラ出身で,1919年に短期間存在したトリポリタニア共和国のスレイマン・バロウニー首相以来,アマジグ族出身の人物がリビアの国家元首となるのは初めて。
25日: 西部シルテの南方に位置する検問所で,「ザーウィヤ殉教者旅団」の民兵が警戒に当たっていたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,同旅団メンバー6人が死亡した。
25日: トリポリ東部のアイン・ザーラ地区で,同地区に所在する刑務所の所長が自宅を出たところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
25日: 東部ベンガジで,国軍関係者が車両を運転していたところ,覆面姿の4人組から襲撃を受けた。
同関係者が応戦したところ,4人組の1人が射殺されたが,残る3人は現場から逃走した。
25日・
26日:
トリポリ南部のサラーハ・アル・ディーン地区及びアブ・サリーム地区で民兵組織間の武力衝突が発生し,保健省の発表によれば,2日間の武力衝突で計10人が死亡,同じく117人が負傷した。
26日: 東部ベンガジで,海軍士官1人が身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
26日: 東部ベンガジで,「アル・ジャラー病院」の医師1人が何者かから襲撃されたが,同医師に怪我はなかった。
同襲撃の発生を受け,同病院は一時閉鎖された。
26日: 東部ベンガジで,国軍情報機関の職員1人が車両を運転していたところ,同車両に仕掛けられていた爆弾が爆発し,同職員が死亡した。
26日: 南部セブハで,市内各所に停車中の車両3台に仕掛けられていた爆弾が相次いで爆発し,計3人が死亡,同じく18人が負傷した。
27日: 東部ベンガジに所在する国軍の憲兵隊事務所で爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
29日: トリポリ中心部に所在するパキスタン大使館の正門前で何者かが手榴弾とみられる爆発物を投げ付け,同爆発物が爆発した。
大使館建物が一部損壊したが,死傷者は発生せず。

最近の主なリビア情勢(5月)
3日: 東部ベンガジの「ティベスティ・ホテル」前で,女性カメラマンがトリポリでの政府庁舎封鎖に抗議するデモ行進を撮影していたところ,デモ参加者の一部から暴行を受けたが,同カメラマンに怪我はなかった。
4日: 西部ミズダで,身元不明の武装集団同士による銃撃戦が発生し,1人が負傷した。
5日: 東部ベンガジで,リビア海軍の士官が自宅前で車両に乗車したところ,何者かから銃撃を受けて死亡した。
6日: 南部クフラで,地元国軍部隊と少数民族「タブー族」の武装集団が交戦し,「タブー族」住民数人が逮捕されたが,死傷者は発生せず。
6日: トリポリ中心部のザハラ地区で,国軍車両2台が爆破され,同兵士2人が死亡した。
7日: 西部ミズダで,ロケット弾3発が住宅地区に着弾したが,死傷者は発生せず。
9日: 南部セブハの聖廟にロケット弾2発が着弾し,同聖廟建物が一部損壊した。
9日: 南部セブハで,同日に聖廟を襲撃したとされるグループと地元住民が銃撃戦を交わし,1人が死亡した。
10日: 東部ベンガジで,警察署2か所の建物外部に仕掛けられた爆弾がほぼ同時に爆発し,住民1人が負傷した。
10日: 東部ベンガジで,自動車展示場に爆弾が投げ入れられ,同爆弾が爆発した結果,展示車両が多数破壊された。
10日: 東部ベンガジで,カダフィ政権下で情報機関に勤めていた者が車両で帰宅したところ,待ち伏せしていた身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
12日: トリポリ西部のジャンズール地区で,港湾事務所にロケット弾2発が着弾し,同建物が一部損傷したが,死傷者は発生せず。
12日: 東部ベンガジで,警察署の建物外部に仕掛けられた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
13日: 東部ベンガジの「アル・ジャラー病院」付近で,車両に仕掛けられていた爆弾が爆発し,4人が死亡,14人が負傷した。
13日: 東部ベンガジで,身元不明の武装集団が警察署に拘束されている者を解放しようとしたところ,これを阻止しようとした治安部隊との間で銃撃戦が発生し,武装集団メンバー1人が死亡,同2人が逮捕された。
16日: 東部マーヤー地区で,国軍駐屯地が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同兵士4人が負傷した。
17日: 西部ミズダで,不法移民を乗せていた車両の乗員が地元住民と銃撃戦を交わし,17人が死亡,7人が負傷した。
17日: 東部ベンガジの学校敷地内で爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
18日: トリポリ中心部ザハラ地区の在リビア・ギリシャ大使館付近で,爆弾が相次ぎ爆発したが,死傷者は発生せず。
同地区には,ギリシャ大のほか,サウジアラビア,アルジェリア,オランダ等の外国公館が所在している。
18日: 東部ベンガジの国軍駐屯地が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
19日: 東部デルナの「ジュムフリーヤ銀行」付近で爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
20日: 西部ザーウィヤから約20キロに位置する石油ガスプラントが身元不明の武装集団から襲撃を受け,車両約20台が強奪されたが,死傷者は発生せず。
20日: トリポリ中心部の「カビール・ホテル」付近の駐車場で,何者かが投げ付けた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
21日: 南部セブハの「ジュムフリーヤ銀行」が身元不明の武装集団から襲撃を受け,来客者2人が負傷した。
22日: トリポリ西部のガルガリッシュ地区付近で,約80人の治安部隊隊員が麻薬及びアルコール飲料の密売に関与していたとみられる不法グループと銃撃戦を交わし,現場付近にいた市民2人が負傷した。
22日: トリポリ等西部都市に電気を供給する変電所施設が身元不明の武装集団から襲撃を受け,一時稼働を停止した。
22日: 西部シルテで,地元「軍事評議会」の建物が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
22日: トリポリ西部のガルガリッシュ地区で,地元テレビ局が不法グループに放火されたが,死傷者の発生は確認されていない。
同グループは,先般,同地区での銃撃戦で住民が負傷したことへの抗議として放火したとされる。
26日: トリポリ西部のガルガリッシュ地区で,覆面姿の武装グループが突然発砲を始め,その後1時間以上にわたり銃を乱射し,車両の通行を妨害したが,死傷者は発生せず。
26日: トリポリ中心部の「殉教者広場」付近に所在する警察署が身元不明の武装集団から襲撃を受け,警察が応戦したところ,同武装集団メンバー1人が死亡した。
26日: トリポリ市内のホテルで,少数民族「タブー族」の指導者1人が消息を絶った。
目撃者の証言によれば,同指導者が2人の男によって車両に押し込められたとされ,何者かに誘拐されたとみられている。
26日: 西部ガルヤーンの刑務所で,囚人たちが刑期や処遇の改善を要求した上で施設に放火したが,死傷者は発生せず。
28日: マガリエフ制憲議会議長は,同議会の審議で演説を行い,カダフィ政権下での要職経験者に今後10年間の公職追放を課す「政治的罷免法」の規定に基づき,同議長の職を辞する旨表明した。
同議長は1970年代に駐インド・リビア大使等の要職を歴任していた。
29日: 東部ベンガジの国軍検問所で車両内部から投げ付けられた爆弾が爆発し,同兵士3人が死亡,同3人が負傷した。
30日: 南部クフラ近郊で,国境及び石油プラントを警備する治安部隊が不法移民グループの乗車車両を検挙したところ,同グループとの間で銃撃戦となったが,死傷者の発生は確認されていない。

最近の主なリビア情勢(4月)
1日: トリポリで,「最高治安評議会」のメンバーとされる武装集団が法務省管轄下の刑務所を襲撃及び占拠した。
2日: 東部アジュダービヤ近郊で,ガスパイプラインが爆破されたが,死傷者は発生せず。
3日: 東部ベンガジで,地元病院に勤務する医師の車両が身元不明の武装集団に放火されたが,同医師に怪我はなかった。
4日: トリポリで,警察車両が殺人事件の容疑者を護送していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,同容疑者が逃亡した。
4日: 東部ベンガジで,イスラム主義グループ「アンサール・アル・シャリーア」のメンバーとされる武装集団が,医療施設の研究所を襲撃し,同施設は数時間にわたり業務を停止した。
5日: 東部ベイダで,政府庁舎前に停車中の車両に仕掛けられた爆弾が爆発し,警備員1人が負傷した。
5日: トリポリで,地元病院に銃器を所持した男が侵入し,病院にいた患者2人が射殺された。
6日: 西部ガルヤーンで,地元大学の校舎が何者かに放火され,約50人が火事に巻き込まれ負傷した。
7日: 南部クフラで,住民が身元不明の武装集団から銃撃を受け,同1人が死亡,同1人が負傷した。
8日: 東部ベンガジで,国軍大佐が通行中の車両から銃撃を受けて死亡した。
9日: 南部クフラで,何者かが発射した迫撃砲弾が民家を直撃し,住民5人が負傷した。
9日: 東部デルナで,住民1人が日没の礼拝を終えてモスクから出たところ,何者かから銃撃を受けて死亡した。
同住民は,カダフィ政権下で地元治安機関の幹部を務めていたとされる。
11日: 南部セブハで,地元警察署が身元不明の武装集団から襲撃を受け,警察官3人が死亡,同数人が負傷した。
12日: 西部ミズダで,少数民族マシャーシャ族の居住区にロケット弾4発が着弾し,1人が死亡,数人が負傷した。
13日: 西部ミズダで,地元病院が身元不明の武装集団から襲撃を受け,病院の機器が強奪されたが,死傷者は発生せず。
14日: トリポリで,地元病院が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
15日: 東部デルナ郊外で,車両内部から警察官1人の遺体が発見された。
17日: トリポリ空港で,リビア・ブラーク航空の航空機が着陸しようとしたところ,何者かから銃撃を受け,コックピット付近の機器が破損したが,死傷者は発生せず。
18日: トリポリで,警察車両が同中心部から同東部タジューラ地区に囚人を護送していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,囚人1人が死亡,警察官2人が負傷した。
20日: 西部ガルヤーンの発電所にロケット弾が着弾し,同所の操業が一時停止に追い込まれたが,死傷者は発生せず。
22日: 南部セブハで,地元飲食店にロケット弾が着弾し,同建物が損壊したが,死傷者は発生せず。
23日: トリポリで,フランス大使館前に停車中の車両に仕掛けられていた爆弾が爆発し,同大使館の警備員2人が負傷した。
23日: トリポリで,西部ジンターンの武装集団が,トリポリ空港の制圧を試みて同空港への接近を図ったが,未遂に終わった。
23日: 東部ベンガジで,空軍士官が自宅前で車両に乗車したところ,何者かから銃撃を受けて死亡した。
24日: トリポリ中心部のザハラ地区で,計100人以上から成る武装集団同士の銃撃戦が発生し,治安部隊が現場に急行して周囲の道路を封鎖した。
銃撃戦は1時間近く続いたが,死傷者は発生せず。
25日: 東部デルナで,内務省管轄下の民兵組織の拠点付近に停車されていた自動車爆弾が爆発し,同民兵組織のメンバー1人が死亡した。
27日: 東部ベンガジ・バラカ地区の警察署付近で爆弾が爆発し,同建物が一部損壊したが,死傷者は発生せず。
28日: 東部ベンガジ・ハダーエク地区の警察署に何者かが爆弾を投げ付け,同爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
28日: 東部ベンガジで,国軍部隊の駐屯地に仕掛けられた爆弾が爆発し,同施設及び同居住区が物的損害を被ったが,死傷者は発生せず。
28日: トリポリ中心部の外務省及び法務省の庁舎に民兵グループが押し寄せ,各庁舎周辺の道路を封鎖した上で,カダフィ政権下での要職経験者の公職追放を課す「政治的罷免法」を直ちに成立させるよう要求した。
さらに,同法成立まで包囲を継続する旨明らかにした。
29日: 東部ジャルで,地元地方評議会の事務所が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
26日: 東部デルナで,旅券事務所が何者かに放火され,建物の一部が焼損したが,死傷者は発生せず。
29日: トリポリ中心部の経済省に身元不明の武装集団が押し寄せ,警備中の治安部隊と衝突したが,死傷者は発生せず。

最近の主なリビア情勢(3月)
1日: トリポリで,治安機関「最高治安委員会」指揮下の民兵部隊に所属する民兵が,地元住民1人を拘束した上で拷問死させた。
直後には,同民兵部隊の本部が地元住民のグループから襲撃される事案が発生し,これを受け,ハザラウィー内務副大臣が急遽,同民兵部隊の解散を発表した。
1日: 西部ミズダ近郊で,地元少数民族のアワータ族とアカーラ族との間で武力衝突が発生し,アワータ族の住民2人が負傷した。
2日: トリポリ近郊の「メリタ石油ガスプラント」の敷地内で,地元少数民族のジンターン族とズワーラ族との間で武力衝突が発生し,同プラント従業員2人が武力衝突に巻き込まれて負傷した。
両部族は,同プラントをいずれが警備するかをめぐり対立しており,武力衝突により同プラントは一時,操業停止に追い込まれた。
3日: トリポリ中心部に所在する制憲議会議事堂で,治安部隊が,先月3日から同議事堂を一部占拠し続ける内戦負傷者及びその支持者による抗議グループの排除を試みたところ,同グループ側が発砲し,治安部隊メンバー4人が負傷した。
本事案を受け,制憲議会の同日以降の審議は当面見合わせとなった。
3日: トリポリ中心部に所在する首相府に,内戦遺族の女性から主に成る抗議グループが押し寄せ,政府に対し住居を用意するなどの補償を求めて首相府建物の一部を一時占拠した。
3日: 西部ミズダで,地元少数民族のマシャーシャ族とカントラール族との間で武力衝突が発生し,多数の死傷者が発生した。
国軍部隊が直ちに急行し,双方の引き離しを試みるとともに,双方の一時停戦に向けた協議が実施された。
5日: トリポリの「航空観測センター」で,制憲議会が同所を臨時審議会場として審議を開催していたところ,数百人規模の武装集団が同所を襲撃し,制憲議会議員を恫喝及び数時間にわたり拘束した上で,旧政権関係者の公職追放等を規定する法案を直ちに通過させるよう要求した。
5日: トリポリで,マガリエフ制憲議会議長が「航空観測センター」での審議を終え,車両で帰宅していたところ,同車両に対する銃撃が発生した。
同車両の一部が破損したものの,同議長に怪我はない。
6日: 東部ベンガジで,地元地方評議会の本部が身元不明の武装集団から襲撃を受け,一部設備が破損したものの,死傷者は発生せず。
7日: トリポリで,地元テレビ放送局「アーシマ・テレビ」の事務所が数百人の武装集団から襲撃を受け,施設及び機材が破壊された上で同局関係者ら5人が一時拘束された。
9日: 南部セブハで,地元少数民族のカダードファ族とワルファラ族との間で武力衝突が発生し,同武力衝突が翌10日まで続いた結果,カダードファ族住民2人及びワルファラ族住民1人の計3人が死亡,双方合わせて12人が負傷した。
9日: マガリエフ制憲議会議長は,記者会見で,制憲議会の審議開催を引き続き見合わせる方針を明らかにした。
その上で,制憲議会は,テロ行為に及ぶ者たちの武器を用いた圧力及び脅迫に決して屈しない旨訴えた。
11日: トリポリ及びその近郊で,汚染物質の入ったアルコール飲料を摂取した市民51人以上が死亡した。
同アルコール飲料の摂取によりトリポリ市内の病院に搬送された患者は同日時点で551人に上った。
リビアでは,アルコール飲料の所持,製造,販売及び持込みが禁止されており,治安当局は,密造されたアルコール飲料が流通していたとして捜査に着手した。
11日: 米国務省は,米国民に対し,リビアに渡航することの危険性について警告するとともに,
(1)不可欠な場合を除くトリポリへの全ての渡航,並びに
(2)東部ベンガジ,西部バニ・ワリード及び南部地域(国境地帯並びにセブハ及びクフラ周辺)への全ての渡航を避けるよう勧告した。
12日: 西部ガリヤーンで,治安機関「最高治安委員会」の地元支部が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
13日: ケリー米国務長官は,訪米中のゼイダーン・リビア首相と会談した後,新たな駐リビア米国大使に職業外交官のデボラ・ジョーンズ氏を任命する旨発表した。
同氏は,昨年9月にリビア東部ベンガジでスティーブンズ前大使が死亡して以来,初めての駐リビア米国大使となる。
14日: 東部ベンガジで,コプト教会が何者かに放火され,教会内部の大半が焼失したものの,死傷者は発生せず。
14日: 国連安保理は,リビア国連支援ミッション(UNSMIL)のマンデート1年延長に係る投票を実施し,その延長を認めることで一致した。
15日: 中西部シルテ近郊で,爆発物が発見されたが,駆け付けた治安部隊により解体された。
15日: トリポリ中心部の小児科病院にRPG弾が撃ち込まれ,1人が負傷した。
同襲撃は,ダグマーン保健相が同院を視察して立ち去った直後に発生したが,同相に怪我はない。
16日: 保健省は,汚染物質の入ったアルコール飲料の摂取による被害者が同日時点で1044人に上り,うち87人が死亡,15人が失明した旨発表した。
本件の発生原因としては,アルコール飲料へのメタノール混入が広く疑われているものの,治安当局は,大規模なアルコール中毒を引き起こした原因物質は依然不明としている。
16日: トリポリで,治安機関「最高治安委員会」(SSC)幹部の自宅にRPG弾が撃ち込まれたが,死傷者は発生せず。
17日: 西部ミスラタで,検問所付近に駐車されていた警察車両にRPG弾が撃ち込まれ,同車両が破壊されたが,死傷者は発生せず。
17日: 西部ガリヤーンで,地元病院が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,医療スタッフらは直ちに現場から逃れ,死傷者は発生せず。
17日: トリポリで制憲議会の審議が再開された。
マガリエフ制憲議会議長は14日にトルコで心臓外科手術を受けており,ジュマ・アテーガ同第二副議長が議長役を代行した。
19日: 制憲議会は,総額660億リビアディナール(約5兆円)の2013年政府予算を承認した。
20日: トリポリで,トリポリ中央警察署が身元不明の武装集団から襲撃を受けたが,死傷者は発生せず。
22日: 東部ベンガジで,警察車両に仕掛けられた爆発物が爆発し,警察官2人が負傷した。
23日: 西部シルテの石油プラントで,治安部隊と民兵集団との間で銃撃戦が発生したが,死傷者は発生せず。
25日: 南部セブハで,刑務所から囚人が集団脱走を試み,看守がこれを阻止しようとして発砲したところ,囚人1人が死亡,同2人が負傷した。
26日: 西部ガルヤーンで,治安関係者が不審者数人を取り調べようとしたところ,銃撃を受けたが,死傷者は発生せず。
26日: 東部ウンムルリザーム(東部デルナから東へ約60キロ)で,地元警察署に投てきされた爆発物が爆発し,同署建物の一部損壊したが,死傷者は発生せず。
26日: 東部ベンガジで,国軍特殊部隊の指揮官が自宅を出たところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
26日: 保健省は,汚染物質の入ったアルコール飲料の摂取による被害者が同日時点で1066人に上り,うち101人が死亡,被害者の約15%が失明した旨発表した。
27日: 東部ベンガジで,地元銀行の支店長が同支店を出たところ,何者かから銃撃を受けて負傷した。
28日: トリポリ郊外で,聖廟に仕掛けられた爆弾が爆発し,同聖廟の建物が一部損壊した。
28日: 東部ベンガジで,地元地方評議会の事務局職員が民兵とみられる集団から襲撃を受けた。
29日: 東部ベンガジで,ベニーナ国際空港に向かっていたパキスタン系英国人家族が不法武装集団に襲撃され,家族のうち女性2人が同武装集団に誘拐され,性的暴行を受けた。
30日: 南部セブハ近郊で,国軍南部地域司令部が身元不明の武装集団から襲撃を受け,警備中の兵士2人が死亡,同4人が負傷した。
30日: 東部デルナの下級裁判所で,建物外部に仕掛けられた爆弾が爆発し,裁判所の建物の正面が大きく損壊し,正面扉及び窓が破壊された。
31日: トリポリの法務省庁舎に「最高治安委員会」(SSC)の一部メンバーが押しかけ,同庁舎を包囲した。
その上で,警察への統合を拒否するSSCメンバーに給与を支払わないとするマルガニー法相の発言に抗議した。
治安部隊が現場に急行することで包囲は解かれ,死傷者は発生せず。
31日: トリポリ郊外で,首相補佐官の1人が西部ミスラタからトリポリに向かっていたところ,身元不明の武装集団に誘拐された。

最近の主なリビア情勢(2月)
2日: 東部ベンガジに所在する不法移民施設が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同施設の収容者が脱走した上で,同施設の公的書類が放火されたが,死傷者は発生せず。
3日: トリポリ市西部のラス・ハッサン地区に所在する国民登録証発給事務所が,身元不明の武装集団から襲撃を受け,当時,事務所内にいた同所長が誘拐された。
3日: トリポリ市中心部の制憲議会議事堂に,内戦で負傷した民兵とその支持者から成るデモ隊が乱入し,負傷民兵に対するリビア国外での治療を認めるよう訴えた。デモ隊はそのまま議事堂に座り込み,同所に居合わせたマガリエフ制憲議会議長に対し,要求が受け入れられるまで退去しない旨通告した。
5日: 西部ザーウィヤで,ムハンマド・アル・キラーニ制憲議会議員(ザーウィヤ選挙区出身)の息子が同伴していた2人と共に何者かに誘拐された。
5日: ルフトハンザ航空及びオーストラリア航空は,トリポリ空港発着便の運航を同日より当面見合わせる旨発表した(3月5日現在,運航再開済み)。
7日: トリポリ中心部のハイ・アンダルス地区で,地元テレビ局のクルー2人が同地区所在の同局本部から出たところ,身元不明の武装集団に誘拐された。
8日: 東部ベイダの治安部隊関連組織の施設付近で,停車中の車両に仕掛けられていた爆弾が爆発し,3人が負傷した。
10日: トリポリで,地元消防局の事務所が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同職員1人が誘拐された。
11日: リビア政府は,15日未明から18日までエジプト及びチュニジアとの東西国境を閉鎖する旨発表した。同政府によれば,同発表は当該期間における治安維持のための「予防措置」とされる。
12日: 東部デルナのホテル付近で,停車中の車両に仕掛けられていた爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
12日: トリポリで,民間企業「アラブ・コントラクティング・ユニオン」の社長が同市内の事務所を出て車両で移動していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受け,スーダン人運転手と共に誘拐された。
12日: リビア政府は,革命2周年記念日(2月17日)の当日及びその前後に当たる14日から18日まで,西部ミスラタ(後に対象から除外),南部セブハ,東部アブラグの各空港での国際便発着を停止するよう命令した。
15日: 東部ベンガジ中心部の「タハリール広場」に数千人が集まり,革命2周年記念を祝った上で,ベンガジを始めとする東部地域への政府投資の促進を強く訴えた。その上で,マガリエフ制憲議会議長に対し,自分たちの要求が受け入れられない場合,同議長の解任を強く求めていくとした。
15日: 東部ベンガジで,内戦時に反体制派部隊を率いていた司令官の車両に対し,何者かが爆弾を投げ付け,同爆弾が爆発したが,死傷者は発生せず。
21日: 西部バニ・ワリードで,爆弾が爆発し,旧リビア軍の「ハミース旅団」に所属していた旧政権メンバー1人が死亡,同2人が負傷した。翌22日,地元評議会の報道官は,カダフィ派残党グループが同市内で爆弾を仕掛けていたところ,誤って同爆弾を爆発させ,同グループのメンバーが死傷したと見られる旨発表した。
22日: 東部ベンガジで,自動車の車内に仕掛けられていた爆弾が爆発し,市民1人が死亡した。
26日: 南部クフラで,地元少数民族間の抗争が発生し,タブー族の住民1人が死亡した。
27日: トリポリ東部のタジューラ地区で,「最高治安委員会」支援部隊の司令官が何者かの銃撃を受け負傷した。
28日: 東部ベンガジのコプト教会付近が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同教会の神父1人を含む2人が死亡した。

最近の主なリビア情勢(1月)
2日: 東部ベンガジで,ベンガジ刑事調査局長が同僚2人と共に車両で同市内を移動していたところ,身元不明の武装集団から襲撃を受けた上で誘拐された。
2日: 南部セブハで,少数民族「アウラド・スレイマン」とカダフィの出身民族とされる「カダードファ族」との間で武力衝突が発生し,双方合わせて4人が死亡,数人が負傷した。
3日: マルタに本社を置く航空会社「メダヴィア」のアブドルラザーグ・ザミーリ同社長及びアブドラ・デクナ同社技術マネージャーの2人が無事解放されたことが明らかになった。両名は,昨年12月18日にトリポリ空港のVIPラウンジでマルタ便の出発を待っていたところ,元民兵から成る治安機関「最高治安委員会」(SSC)のメンバーに拘束され,西部ザーウィヤに連行されていた。その上で,2週間余りにわたり,一昨年のリビア内戦でカダフィ側に協力していたとして尋問を受けていたとされる。
3日: 南部セブハで,マガリエフ制憲議会議長を団長とする制憲議会の代表団がホテルに滞在していたところ,同ホテルが身元不明の武装集団から襲撃を受け,同議長の車両が炎上し,同議長の警護官3人が負傷した。同議長を含む代表団メンバーに死傷者の発生は確認されていない。
4日: 東部ベンガジで,治安部隊メンバーの乗車車両が市内を巡回していたところ,接近してきた不審車両から突然銃撃を受けたが,死傷者は発生せず。
6日: トリポリで,トリポリ刑事調査局次長が帰宅していたところ,身元不明の武装集団に誘拐された。
7日: トリポリ中心部のベン・アシュール地区及びファシュルーム地区で,民兵による市民の不当拘束に反発した地元住民が民兵と衝突し,衝突現場周辺の道路が封鎖され,周辺の商店街が急遽閉店する騒ぎが発生した。負傷者の発生は確認されていない。
8日: トリポリ東部のスーク・アル・ジュマア地区で,武装した若者グループと民兵組織が銃撃戦を行い,若者5人が死亡した。
9日: 西部ガルヤーンで,国軍指揮下の民兵部部隊と地元少数民族「ジャフラ族」の武装集団が交戦し,双方合わせて5人が負傷した。
11日: トリポリ市中心部に,同市内のファシュルーム地区及びスーク・アル・ジュマア地区の住民約100人が参集し,民兵の不法活動に対する抗議集会を開催した。
12日: 東部ベンガジで,デサンクティス伊総領事の乗車車両が何者かから銃撃されたが,同総領事に怪我は無かった。同総領事は,ベンガジ市内のホテルで開催された会合に出席後,帰宅していたところ,身元不明の武装集団から銃撃を受けた模様。
12日: トリポリ市東部のタジューラ地区で,民兵組織の車両が走行していたところ,何者かから銃撃を受け,民兵1人が負傷した。
12日: 東部マルジュで,警察署が身元不明の武装集団から襲撃を受けたものの,死傷者は発生せず。
14日: 東部ベンガジで,警察車両が走行していたところ,同車付近で爆弾が爆発し,運転していた警察官1人が死亡した。
14日: 東部ベンガジで,12日の伊総領事襲撃事件に対する抗議集会が行われ,参加者たちは,同襲撃がベンガジの情勢不安定化を意図したものであると訴えた。
15日: 伊政府は,12日の伊総領事襲撃事件の発生を受け,ベンガジ伊総領事館の業務を一時停止することを決定した。
15日: 東部ベンガジで,治安部隊メンバーが自宅前に車両を停車させていたところ,身元不明の武装集団が同車両に向けてRPG弾を発射し,乗車中の同メンバー1人が死亡した。
15日: トリポリ東部スーク・アル・ジュマア地区で,民兵組織の民兵1人が何者かに誘拐され,翌16日に同地区の路上で遺体となって発見された。
15日: 西部ミスラタで,地元モスクのイマームが礼拝を終えてモスクを出たところ,身元不明の武装集団が同イマームに向けて手榴弾を投げ付け,爆発により同イマームが死亡,5人が負傷した。
19日: 東部トブルクの空港で,同地を訪問中のバルガスィー国防相の乗車車両が何者かから銃撃を受けたが,同相に怪我は無かった。
24日: 東部ベンガジで,旧政権関係者の近親者1人が自宅前で身元不明の武装集団から襲撃を受けて死亡した。
26日: 西部ミスラタで,同地の地方評議会に所属する議員が礼拝を終えて帰宅していたところ,車両に乗った2人組から銃撃されて死亡した。
28日: 西部ガルヤーンで,国軍指揮下の民兵部隊が身元不明の武装集団から襲撃を受け,同部隊メンバー1人が死亡,同2人が負傷した。
29日: トリポリで,国連リビア支援ミッション(UNSMIL)のコンパウンド壁面に向けて簡易手製爆弾2個が投げ付けられ,うち1個の爆弾が爆発したものの,死傷者は発生せず。

2012年のリビアに関する報道はこちらをご覧下さい。


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